from Russia with love

留学中の生活をひっそりと

白樺ジュース

最近は日が長くなって今週から暖かくなって春めいてきました。待ちに待った春!!この数日で外に出る人が増えたような気がします。
 
今週、郊外で白樺ジュースを採ってきました。
日本では見かけたことのない白樺ジュースですがロシアではスーパーに売っています。
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こんな感じで木にドリルで穴を開けて1日かけてボトルに溜める。ちょっと木がかわいそう😅
 
スーパーの白樺ジュースは味が調節されているためか甘いさっぱりとしたジュースという感じで、木から採れた白樺ジュースはほんのり甘い口当たりのとても柔らかい水といった感じ。
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広いチェルノーゼムのステップ。ロシアに来たばかりの頃は山が無い景色は新鮮だった。

モスクワでパスポートの更新

お久しぶりです。大学が始まって忙しくてあまり更新できません。

 
先週モスクワの日本大使館領事部にてパスポートの更新をしてきました。
サイトには翌々日にできるとのことでしたが事前に問い合わせたところ、遠方に住む場合は例外として当日に受け取りができるとのこと。(但し保障はできない)
 
水曜日の夜に出発して、翌日の朝にモスクワに到着。この電車がチケット代をケチったせいで汚いし臭くておまけに風邪も拾って最悪。もう電車代の数百ルーブルはケチらないと心に決めた。
モスクワに着いて24時間のケンタッキーで朝食を取って時間を潰し、そのあと大使館に向かったが開館時間までにはまだ時間がある。寒いし近くのカフェで待とうかとも思ったけど時間が早くて空いてない。大使館前の掃除をしてる人を眺めながら待った。
開館30分前くらいになると日本ビザ取得のために来た老若男女のロシア人がぞくぞくと集まってきた。
時間になると入り口の警察官がパスポートを確認したあとまた入り口の係りの人にパスポートを見せて中に入れたと思ったら荷物を全てX線に通して自分も金属探知機ゲートを通らなければならない。ここにいる係りの人は駅とかにいる係りより丁寧な感じがした。
ここからやっと大使館内。中では査証(ビザ)申請とパスポート更新や国籍などの手続きの部屋と別れていて私はパスポート更新の部屋に入った。中に入ると本当に日本にいるみたいに感じられた。
置いてある申請用紙に必要事項を書いて受付で提出。
それからパスポートができるまでに1時間ほどかかりますがここで待ちますかと言われて待つことにした。
その間は置いてあるフリーペーパーを読んだりして時間を潰していたら30分くらいで出来上がった!早い!!
手数料は6020ルーブル(9800円くらい)でしたが来月の4月からは7690ルーブルに値上げするみたいです。
 
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赤いパスポートデビュー!(この写真だと青いパスポートが黒色に見える)
 
残る課題はビザの切り替えなんだけど、大学に持って行ったらHIV検査(3ヶ月以上のロシアビザを取るには必須)に行ってから検査結果と一緒に持って来いと言われた。そんなに急がなくてもいいのか。
ビザには失効したパスポートの番号、新しいパスポートにはビザなし…この状態でいいのかな。心配。
 
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在ロシア日本大使館発行になりました。
 
思いの外パスポートが早く出来上がったので残りの2日半はモスクワ観光とモスクワに住んでいる友達に会いました。そのときのことはまた後で書きます。
 

https://www.instagram.com/p/BDEY7S5hnEQ/

大人の塗り絵

前回の投稿から1週間が経ちましたが、OZONから注文してから3日(多分)で届きました。ロシアらしくない速さ!

f:id:ramuinu:20160217073935j:plainこんな感じの包装。

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注文した3冊!ジョハンナ・バスフォードさんの塗り絵本です。
この中の1冊に段ボールから付いたと思われる糊が付いていましたが塗れたティッシュで拭いたら取れました。
日本版と違うのは表紙の色使いとカバーの質。日本版は表紙が結構カラフルに塗られていますがロシア版は黒と金(箔押し)というシンプルな感じ。注文するときにサイトで見たときは黄色に見えましたが実際は金色でもっとかわいい。表紙は庭と森はなんとハードカバー!まるで絵本のようです。海だけなぜかソフトカバーでした。糊が付いていたのがハードカバーの方だけでよかった…。
中身は翻訳文以外日本版と変わりはありません。
作者のサイトを見ると、ロシアと同じようなデザインの英語版が売られていたのでロシア版の方が近いのかな。でも本の装丁は若干違ったのでおそらく、各国の印刷の会社にある程度装丁は任されているのかなと思います。日本ではカラフルでかわいらしい方が手に取られやすいということなんですかね。

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タイプライター的なフォントがかわいい。

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コスパかなり良かったのと、色鉛筆も注文したかったため追加でお土産用の塗り絵も買いました。
後日、この塗り絵にものすごく似たロシア人作の塗り絵本を本屋で見て何とも言えない気持ちになりました…それだけロシアでも塗り絵がブームになっているということか…。
他の言語バージョンもどんな感じなのか気になります。

ロシアのOZONで買い物

今日は初めてロシアのAmazonと言われているOZON(https://www.ozon.ru/)で買い物をしました。
きっかけはモスクワに在住の日本人の方がTwitterに本屋で撮った大人の塗り絵の写真を載せていたこと。先月の一時帰国で母に大人の塗り絵をプレゼントしたばかりで自分も欲しいなと思っていたところ、まさかロシアでも大人の塗り絵ブームが来ていたとは・・・!

ひみつの花園  花いっぱいのぬりえブック

ひみつの花園 花いっぱいのぬりえブック

 

 私の住んでる田舎で探すのも大変なのでOZONで買うことにしました。調べてみるとルーブル安も相まって日本と比べてかなり安い。ジョハンナ・バスフォードさんの塗り絵本が500円以下というびっくり価格で買えるとわかったのでシリーズ3作全部注文することにしました。

OZONでの注文方法

 1.商品ページで「В корзину」をクリックしてカートに入れる。

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シベリヤの三等列車

林芙美子さんの書いた「シベリヤの三等列車」というエッセイがある。

著者は1930年刊行の「放浪記」「続放浪記」で売れっ子作家となりその印税で中国を旅行、そしてシベリア鉄道でパリまで旅をする、そのシベリア鉄道の中の話を書いたのがこのエッセイ。あまり有名でもないこのエッセイをどこで知ったのかはもう覚えていない。
私はとりあえずKindleに入れただけでずっと読まずにいたが、ある日サンクトペテルブルグまでの寝台列車で暇を持て位余していたときに読むことにした。
三等列車というのはおそらく今でいう「Плацкарта(開放寝台)」のことだと思う。開放寝台は一番安い寝台列車だ。

http://www.flickr.com/photos/48958530@N00/8496307582
↑こんな感じ。

私はいつもこのチケットを買う。本当は一つ上のランクのクペ(4人部屋の寝台)の方がいいが安さに負けてこっちにしている。もちろん盗難には注意していて、スーツケースはベッドの下、貴重品等は枕元か旅行用の貴重品入れを首にかけて服の中に隠しておく。周りの人がなかなか寝なかったり、いびきがうるさいと大変だけど大体は疲れているからすぐに寝れる。

エッセイでは著者は戦争に巻き込まれる心配をしながら満州で列車の中で必要な毛布や食料を買ってシベリア鉄道に乗り込む。シベリア鉄道の毛布は薄くて寒く、食べ物は高いからだ。三等席にしたのも節約のため。

著者が列車の中で出会った閉ざされたソビエトで自由に生きる人々との交流が生き生きと頭に浮かんできた。それに車窓から見える吹雪に折れさうな白樺のひょろひょろした林も、陽気なロシア人も、今と何も変わっていない。
サンクトペテルブルグまでの約20時間の列車の中で、満州からパリまで電車に乗るってどんなに長いことなんだろうと思った。

 

このエッセイは青空文庫で読めます。短いのですぐ読めます。
林芙美子 シベリヤの三等列車